技術士とは何か? について解説 [PR]


技術士とは何か? について解説 [PR]

技術士という資格をご存じでしょうか。
名前からして、何かの技術に関わる資格だということは推測できるでしょうが、細かいことまでは知らない人も多いでしょう。
以下で解説していきます。

技術士とは何か

文部科学省の試験に合格した人に与えられる資格です。
「科学技術に関わる専門知識や実務経験などがある」「技術者として高い倫理観を持ち、常に資質の向上に努めている」といった要件に合致する技術者を育てるため、作られた制度です。
つまり、技術者としての知識や能力のみならず、倫理観も持ち合わせていることが求められるのです。

部門に分けられている

大学の工学部は、「機械系」「電子系」などの学科に分かれていますが、それと同様それぞれの部門に分けられています。
「機械部門」「船舶・海洋部門」「航空・宇宙部門」「電気電子部門」「化学部門」「繊維部門」「金属部門」「資源工学部門」「建設部門」「上下水道部門」「衛生工学部門」「農業部門」「森林部門」など、全部で21の部門があります。 単に技術士と名乗るだけだと、どういった分野を扱っているのか判別できません。
そこで、名乗るときは「機械部門」などを付けて、それぞれの部門を明らかにしなければならない決まりになっています。

どんな仕事をするのか

たいていの場合は、一般企業に就職したり省庁に入ったりして、専門分野に関わる仕事に就きます。
一方、独立して事務所を作ることもでき、地域の防災活動や損保会社の技術を調査するなど、さらに幅広い仕事を行うこともあります。

どの部門が多いのか

部門ごとの登録者数は、建設部門がおよそ45%で、総合技術監理部門や上下水道部門などが続きます。
ちなみに勤務先は、一般企業に就職する人がおよそ79%で、官公庁はおよそ12%、残りが自営となっています。

受験資格および登録までの経緯

原則として、年齢や学歴などは問われません。
学生のうちからなろうとする人、仕事をしつつなろうとする人もいますし、純粋に自分の技術を測りたいという人もいたりとさまざまです。
では、技術士の資格を取るまでの流れを見ていきましょう。

大まかな流れ

まず、一次試験を通過しなければなりません。 これは、一定の条件に該当する人は免除されます。
次に、一定の実務経験を積むことになります。 その後、二次試験を通過すると、合格となります。
そして登録することで、晴れて技術士を名乗れるというわけです。

一次試験の受験資格および内容

一次試験は、「科学技術の基礎知識を持っているか」「技術士としての適性があるか」を見ることが目的です。
上述のように受験資格は特に制限がないので、年齢や実務経験などは問われません。 試験は年1回で、「基礎科目」「適正科目」「専門科目」の3つに分かれています。 マークシートを使った択一式となっており、基礎科目と適正科目については全部門で同じ問題が出されますが、専門科目は部門ごとに問題が異なります。
一次試験を通過した人は「修習技術者」となり、技術士補に登録することもできます。 ちなみに、「JABEE」という教育課程を修了した人も、一次試験合格者とみなされます。

二次試験の受験資格および内容

二次試験は、専門知識や応用能力を見ることが目的です。 よって、一次試験よりも難度はかなり上がります。
また、一次試験とは違い、受験資格も求められます。 「一次試験に合格して修習技術者になったうえで、一定の実務経験を積んでいること」が要件となります。
具体的な年数としては、部門によって4年から10年と幅がありますが、理系の大学院の修士課程なども実務経験と認められます(ただし、2年まで)。

二次試験の内容

二次試験では、筆記試験と口述試験が行われます。
筆記試験は、問題に対して600字以内での回答が求められます。 その後、口述試験を受けることになります。 これらを通過すると、二次試験合格です。
ちなみに、筆記試験を通過したものの口述試験に落ちてしまった場合、再び受験する際に筆記試験は免除にはなりません。

登録

二次試験を通過して合格したら、登録が可能になります。 日本技術士会に申請し、登録簿に名前が記載されたら登録完了です。 そうして初めて、技術士を名乗れるようになります。

技術士は、専門知識と倫理観を有していると国が認めた存在であり、年齢などの制限もないので、関心がある人は一度チャレンジしてみることをおすすめします。

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